※はじめて土鍋をご使用になる前には、必ずご一読ください。

{土鍋について}

工房正島の土鍋は耐熱土鍋土で製作しております。

土鍋は熱すると膨張し、冷えると元に戻ろうとし、水分を含んだり、乾いたりしながら常に呼吸をしている暮らしの道具です。直火にかけても割れないのはこの土の特性のなせるワザです。土鍋の特性をご理解いただきながら日常的にお使いいただく事で使いやすい土鍋に成長してくれることと思います。

{土鍋をお使いになる前の

 下準備(目止め)}

新しい土鍋を前に、「さて、今夜何作ろう?」と

心はやる気持ちを抑えて以下の手順で土鍋の下準備(目止め)をしてからお使いいただきますようお願いします。

 

1 土鍋にお水と冷ごはんを入れ、蓋をせず、弱火にかけ、

  おかゆを作ってください。

(お水とごはんの量は土鍋の容量に応じて調整してください。片手土鍋でしたら半分くらいのお水にごはんはゴルフボール大位です。)

2 おかゆが出来上がったら火を止めてそのまま一晩

      おいてください。

3 翌日、おかゆをとりだして やわらかいスポンジ等で

      水洗いしてください。

      布巾で水気をふき取り土鍋をよく乾かしてください。

  

 

 

Q1 土鍋を使う前にどうして

         目止めをしないといけないのですか?

 

A1 鍋の土の特性をわかりやすく大げさに言うと、

         土鍋の土は目が粗く、土の間に隙間ができているようなものです。そのため、熱膨張しても隙間が微調整して割れるのを防いでいるといったらわかりやすいでしょうか。初めて使う土鍋はその隙間が空いたままになっているのですから何もしないまま水分を入れると底の部分から全体へとじわっと湿ってくるのです。その湿りをまず止めてからでないと使いにくいですし、汁物などは吸収されて次回はそれが原因の焦げが土鍋にできてしまう恐れがあります。

ですから、面倒でもおかゆを炊いて、その隙間を埋める作業[目止め]は必要なのです。

 

Q2 おかゆを炊いて目止めをしたのですが、水漏れしてきます。

 

A2 ヒビなどが入っていないならば、2~3回繰り返し目止め作業をしてみてください。その際はよく土鍋を乾かしてから行ってください。耐熱の注器などはまれに目が止まりにくい場合があります。

  

{土鍋ご使用上の注意点}

●底の広い大きい土鍋はできるだけ水気をふき取り、最初はできれば弱火からお使いください。

 お使いいただくうちに、細かなヒビなどが入ってくると思います。小さいヒビから水が漏れるようでしたら目止めを行ってからお使い 

 下さい。

 

●強火で長時間の乾煎りは土鍋に負担がかかりすぎ、ヒビや割れの原因になることがあります。

 

●油類のご使用について、炒めたり、焼いたりする場合に使う少量の油でも土鍋の特性上、油分が土鍋に浸み込みます。

 油のご使用後は、メンテナンス(お湯で土鍋をよく洗って、水を張って、余分な脂汚れを煮だしておく等)を丁寧に行ってください。

 

●揚げ物はやめてください。引火する恐れがあり危険です。オイルソース程度でしたらお楽しみいただけます。

 

●カレーやキムチなど匂いや色移りのしやすいお料理は、土鍋がこなれてきた頃からお使いいただく方が、匂いや色移りがしにくいです。

 尚、気にしないという方はどんどん使っていただいて大丈夫です。

 

●火からおろしたての熱い土鍋を冷たい鍋敷きや調理台などで急激に冷やすのは、割れやヒビの原因となることがあります。

 

●土鍋は一度沸点に達するとさめにくいです。沸騰させる場合は火の加減に十分お気をつけてください。

 

{土鍋を使った後のこと}

Q3 きのう使った土鍋を一日乾かしてから使ったのですが、鍋の回りから、プツプツと茶色いものがしみ出てきたのですが…

 

A3 まず、火を止めて粗熱を取ってください。粗熱が取れたら、中身を何かに移し、お湯でよく洗ってプツプツを洗い流してください。

それから十分に乾かしてから使ってください。使い始めのころの土鍋は思っている以上に水分を吸収しています。表面は乾いているように見えても中までは乾いていないことが多いのです。このような状態で直火にかけると(中火~強火)前回使用した際に土鍋に吸収された食品の成分が凝縮して、プツプツ(カラメル状の焦げ)が発生することがあります。土鍋の釉や原材料などが溶け出しているのではありません。土鍋を火にかけるときに弱火からゆっくりかけていただくことや十分に乾いた土鍋をお使いいただくことでこのようになることを防ぐことができます。

 

 

Q4 白い土鍋を焦がしてしまいました…もう焦げはおとせないのでしょうか。

 

A4 もしも土鍋が焦げ付いてしまったら、土鍋の焦げをスクレイパーなどでとってから、土鍋にお湯を沸かし重曹を入れて煮だして焦げを浮かせてからよく洗ってください。完全に真っ白になることはありませんが、貫入が入り、色が付き深みを増した白土鍋は素敵です。

 

 

Q5 土鍋に匂いがついてしまったのですが…

 

A5 土鍋にお湯を沸かし、お茶の葉、または重曹大匙1を入れに出してください。

煮だした後は粗熱が取れたらお湯を捨て軽くすすぎよく乾かしてください。

 

 

土鍋を使い終わり土鍋の粗熱がとれたらできるだけ早く洗ってください。土鍋の中にたべものを入れたままにしておくとどんどん土鍋に

浸み込んでしまいます。洗剤のつけおきはやめましょう。洗った後はよく乾かしてご収納ください。よく乾かさないで収納したために

カビが生えていたなんてことにならないようお気を付けください。

 

Q6 食器用洗剤は使ってもよいのですか?

 

A6 土鍋の油を取り除くための少量の食器用洗剤の使用の可否はお使いになられる方のご判断にお任せしたいと存じます。

つけ置きせずに、さっと洗い流す程度でしたら気にならない方と、どうしても気になる方といらっしゃるとおもいます。

 

 

Q7 カビが生えてしまったのですが…

 

A7 もしもカビがはえてしまったら、土鍋をよく洗い、その土鍋でお湯を沸かし、重曹大匙1を入れ煮だした後、粗熱が取れたらよく洗い

よく乾燥してご収納ください。たまに、天気の良い日に土鍋の干しをするとよいです。

 

 

{そのほかのこと}

直火以外、オーブン、レンジ、電熱ヒーターは使えます。

IH調理器は使えません。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

土鍋をお使いになられるお客様の為に、これまでに寄せられた土鍋に関する様々なご質問、疑問等をまとめたものです。

これらは、工房正島が製作いたしました土鍋を、日常的に使用した結果に基づきアドバイスさせていただくものであります。

製作にはいつでも真摯にとり組んでおりますが、作家の手によりひとつづつ作られた土鍋は、どれ一つとして同じものはないと考えております。

これからはじまる土鍋生活へのご参考になれば幸いです。できるだけ多くの方々に、土鍋っていいな、と使っていただけたらうれしく思います。

工房正島 since1997